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カンクン:夏場のカリブ海に現れる黒い影。

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先週末、久しぶりにカンクンのホテルゾーンにあるパブリックビーチ『ドルフィンビーチへ行って来ました。

CANCUN文字サインが有名なビーチで、カンクンへ興味のある人は一度は写真を見る機会があるはず。

ホテルゾーン内のパブリックビーチでは一番広く見晴らしの良いビーチで週末になると、地元民達の憩の場にもなるビーチ。

私の本業ウエディング撮影も、ここのビーチを使うので、忙しい時期は毎日のように通っていた場所でもあります。

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遠目には綺麗なカリブ海!

黒い影の正体は?!

5月ともなると、日差しが強くなり太陽に当たると焦げる様な暑さを感じる時期…。

そして、ここ数年前からカリブ海沿岸で問題となっているヤツらが流れてくる時期でもあります。

真っ青なカリブ海に黒い影『サルガッソ』と呼ばれる海藻です。

 

今年は、まだマシな方ですが、徐々に増えている感を感じました。

早い年は3月頃からビーチに現れ、7-8月をピークに9月頃まで見られます。

ひどい時は、ビーチの波打ち際数メートルは真っ黒。

海の中も海藻で覆われてしまう時もありました。

(特に2015年は記録的な大量発生と被害でカリブ海では大きな話題に)

 

あまりにも大量に流れ着くと海の生態系に悪影響を与え、ビーチも流れついた藻が悪臭を放ち、景観も損ねる為、リゾート地としては大問題。

メキシコでも国をあげて、研究や対策を進めています。

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いったい何処から??

このサルガッソ問題。

カンクンに流れ着く様になったのは、2011年から。

原因は温暖化による海水温の上昇による海流の変化や、アマゾン地域の産業開発…産業廃水に含まれる化学物質がサルガッソの栄養となり大量発生させてしまっているのが原因の様です。

 

アマゾン川流域で自然界では存在しない栄養たっぷりの産業排水によって育ったサルガッソは毎年、数百万m3(数千t)の量になるのだとか…。

海に島のように存在し、海流に乗って遥々カンクンの海に流れつくのです。

下のNew Sargasso Seaが、近年問題になっている藻の塊です。

 

本来、サルガッソは浮遊性の藻類で様々な海洋生物の餌や住処として重要な存在でしたが、大量に発生し自然では消化出来ない程になってしまい、逆に生物を脅かす存在となりつつあります。

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Graphic by Alexis Robles

 

国、地域をあげての対策で、カンクンビーチはだいぶ良い状態をキープ出来る様になってきたけれど、これから暑くなる中、ビーチ清掃をする人達にとっても厳しい季節に突入します。

 

夏のバケーションに、カンクンを訪れる時はビーチのサルガッソ情報もチェックしましょう。

海と風の流れで日によって流れつく藻の量にムラがあり、昨日まで綺麗だったのに朝起きたらビーチが黒い!!

なんて事もありますカンクンのホテルゾーンは比較的、パブリックビーチもホテルのプライベートビーチも清掃を頑張っています。

 

ですが、ナチュラル思考の強いトゥルムでは、自然界のものだからと清掃をあえてしないホテルや地域もあります。

勿論、管理されていないビーチは藻は流れついたままとなっている事も…。

 

藻自体には特に毒がある訳ではありませんが、藻につく生き物の中には人に害を与えるものも…ウチの子達も、海で遊んでいてサルガッソの塊に入り、恐らく小さなエビ?カニ??などに噛まれるのか、チクチクする〜〜!!と騒いだ事もありますので、藻の多い所にはあまり近づかない方が無難です。

 

www.infobae.com

 

↑記事はスペイン語になりますが最近のニュースで、写真が多めに載っているので


参考に。